今回は、NAVERが現在の地位を築く契機となった知識コンテンツ「NAVER知識iN」(지식iN)について、概要を2回に分けてお伝えできたらと思います。

知識コンテンツと言うと、日本では、「Yahoo!知恵袋」や「OKWave」、あるいは、「人力はてな」や読売新聞が古くから運営している「発言小町」などが浮かぶかと思います。それぞれに特徴がある訳ですが、「NAVER知識iN」にもユニークな特徴が幾つかありますので、その辺りも見ていきたいと思います。

*知識コンテンツ(Q&Aサイト)とは、文字通り、ユーザーが投げかけた質問に対して、第3者が回答を返してくれる疑問解消型コンテンツのことで、「質問と回答」は、過去ログとして蓄積されることで、知識検索としても再利用されるタイプが一般的です。


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# 韓国でのQ&Aサイトの歴史

現在では、韓国で<知識コンテンツ>と言えば、誰もがこの「NAVER知識iN」(2002年オープン)を挙げる程、韓国のネットユーザーに浸透したコンテンツなのですが、実は、「NAVER知識iN」よりも以前に「DBdic」というQ&Aサイトが存在しました。(2000年オープン)

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「DBdic」は、韓国の日刊新聞ハンギョレの運営で、一時期、大きな人気を集めたと聞きますが、2002年頃、有料化に踏み切り、ユーザーを一気に失ったと聞きます。その後、empas(2006年にSKコミュニケーションズに買収され、その後、NATEに統合されます。)に買収され、empas内の知識コンテンツ「知識取引所」に統合されました。

そんな中、弱小系も含めて韓国の殆どのポータルサイトがこぞって知識コンテンツを次々とオープンしていく訳ですが、時既に遅し、NAVERは、他のコンテンツでも既に多くのユーザーを獲得していた部分もあり、この分野でも一気にシェアを固めていくことになります。


# 「NAVER知識iN」の概要


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■数字で見る「NAVER知識iN」

‐ サービス開始:2002年
‐ 1日あたりの質問数:7万5,000 ※累計1億3,300万
‐ 1日あたりの回答数:9万 ※累計1億8,100万
※項目数(質問数+回答数の累計)=3億1,400万
(2014.7基準)

ちなみにヤフー知恵袋(2004年開始)の項目数が3億6,000万(2013.6基準)です。サービス開始に2年の差はありますが、人口差(2倍以上)を考えると、いかに韓国で「NAVER知識iN」が利用されているかが分かります。

*「NAVER知識iN」のコンテンツは、他の韓国の検索エンジンではヒットしません。NAVERの統合検索、及び、「NAVER知識iN」内検索で知識検索が可能です。

■回答には、専門家も参加!

「NAVER知識iN」では、医療、法律、労務、獣医分野の質問に対して、その道の専門家である医師、歯科医師、漢方医、弁護士、弁理士、労務士、獣医が実名と顔写真とその所属を明らかにした上で回答してくれます。これにより回答の精度と信頼性を高めています。

NAVERでは、こうした取り組みのため、2007年12月以降、大韓医師協会やソウル地方弁護士会などと連携、協約を結んでいます。

↓ こんな感じでリストアップされています。現在、約3,000名の専門家が参加しており、その回答も約40万件に達しているそうです。勿論、専門家側もここに露出することで、自分の病院や事務所の宣伝にもなっている訳ですし、優秀な回答者には、NAVERでバナー掲示されたり、年間表彰などもあるようですので、NAVERと連携することでの各協会側もメリットもありますね。

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※エキスパートによる項目数(質問数+回答数の累計) 82万(2012年6月基準)

後編では、「NAVER知識iN」での優秀な回答者に与えられる名誉やポイントなどについても触れてみたいと思います。